進学や就職、転勤等で故郷を離れた人の郷土愛が特に強いことで知られる地域のひとつが北海道。人気の観光地なので、出身以外の人も、結婚式の前後で旅気分を楽しめそう。北海道は広いですが、首都圏からアクセスしやすい、札幌や函館の神社がおすすめです。

北海道開拓の歴史が詰まった神社

北海道を代表する神社での結婚式なら、明治時代以来の北海道開拓の歴史を伝える「北海道神宮」。札幌市民にとっては桜の名所として有名な円山公園の隣り、森林の中に鎮座する神社なので、四季それぞれに美しい自然に囲まれ、エゾリスやシマエナガなどかわいらしい動物の姿も高い確率で見ることができるそうです。

あのふたりが挙式、港町函館の神社

函館は、東北から海を渡って北海道に入る玄関口。市民に古くから親しまれてきた「函館八幡宮」は、この地でのロケ撮影でご縁を深めた菅田将暉さんと小松菜奈さんが結婚式を挙げたことでも知られる神社。美しいロケーションの函館は、北海道以外で育ったお相手やご家族にも「北海道ってやっぱり良いね！」と思ってもらえそうな観光スポットが満載です。

おふたりのどちらかが静岡県の出身であれば、伊豆での結婚式はいかがですか。日本一の富士山を望み、海と山の両方の自然が感じられる伊豆半島は、家族の旅行を兼ねた結婚式にぴったり。温泉も宿もあって、食べ物はおいしい。東京から新幹線なら約1時間、在来線や車でのアクセスも便利です。

鎌倉殿」ゆかり、国の重要文化財

伊豆の神社といえば、まずは「三嶋大社」。地元で育った人なら、七五三や初詣など一度は訪れたことがあるはず。大河ドラマ「鎌倉殿」の源頼朝ゆかりの神社として知られ、歴史ある御社殿は国の重要文化財。結婚式でも多くの新郎新婦に選ばれています。宿泊がある場合に便利なホテルでの会食との組み合わせで。

熱海から車5分のパワースポット

「來宮神社」の名前の由来は「木のお宮」「氣の宮」。温暖で自然豊かな伊豆らしく、樹齢二千年の巨大な御神木がそびえ立つ、まさにパワースポットです。神社境内のカフェと、会食のできる「参集殿」は、スタイリッシュなデザイン。温泉と宿が大充実の観光地・熱海駅からタクシーで5分と近く、結婚式前後の過ごし方を考えるのも楽しみです。

東京の地方出身者のなかで目立って多いのは、東北各県でしょう。それぞれの地域に魅力と愛着があると思いますが、首都圏や各地から集まるなら、比較的アクセスしやすい東北の2つのエリアでの結婚式をご紹介します。

日本遺産のまち、鶴岡の歴史とグルメ

東京羽田から飛行機でひとっ飛び、山形県の日本海側にある鶴岡は、出羽三山など日本遺産が３つもある観光都市。結婚式は、市内にある鶴岡公園、鶴ヶ丘城跡の「荘内神社」がおすすめ。城下町の歴史を今に伝える神社で、長い石畳の参道での参進が素敵です。また、鶴岡は庄内平野のお米と山の幸・海の幸の美味しさも有名。初めて訪れる方々も、こだわりの郷土料理で地元の魅力を感じていただけるでしょう。

城下町・二本松と大自然が広がる高原

東北新幹線が停まる福島や郡山がある中通り、歴史ある観光地として人気の会津、どちらからも行きやすい中間点にあるのが二本松市。江戸時代は二本松藩の城下町で、秋の提灯祭りで知られる「二本松神社」での結婚式がおすすめです。挙式の後は、車で20分の安達太良（あだたら）高原へ。美しい景観と温泉、自然食を楽しめるリゾートレストラン「空の庭」で、両家そろって和やかなひとときを。

ふたり、またはどちらかが中国・四国の出身で海が好きなら、おすすめは、瀬戸内海の守り神「金刀比羅宮」。通称「こんぴらさん」として全国的に親しまれ、関東各地にも金比羅神社は多々ありますが、その本宮です。金刀比羅宮のある香川県は、神戸や岡山から車・高速バスで行けることも魅力。東京からは、高松空港まで飛行機でひとっ飛び。結婚式の後は、うどんだけではない地元の名産を味わう料理で、両家の絆を深めましょう。

香川が誇る大名庭園を眺めながら

金刀比羅宮での挙式の後、瀬戸内海方向に車で30分ほど移動して丸亀市の歴史ある大名庭園、「中津万象園」へ。園内の「味処 懐風亭」は、絵のように美しいお庭を眺めながら和食を楽しめます。特別な場所を選んでみるのも、結婚式の良い思い出になりそう。

神社から近い、モダンなレストラン

挙式から移動なしの会食をご希望なら、レストラン「神椿」で。金刀比羅宮の有名な石段の500段めにあり、一番近い会場です。こちらは、銀座の名店「資生堂パーラー」の西日本唯一の出店で、白が基調のモダンな空間はウエディングドレスもよく似合います。