「神社での挙式と家族の食事会を考えている。予算は何にどのくらいかかるもの？」という質問をされる方は、とても多いです。そんな場合「両家合わせて10名様以下なら100万円内で」とお答えしています。「え、そんなに貯金ない！」「じゃあ結婚式、無理！」と言われる方もいらっしゃいますが、これは無理のないところでの総額で、しかも結婚式は自己資金だけで全部をまかなうわけではありません。

家族や親族は、結婚の報告をしただけでもお祝いをくださる方が多いはず。友達や仕事関係を呼ぶ披露宴と違って気兼ねのない家族の間柄だからこそ、結婚式に招かれて手ぶらで来られる家族や親族はめったにいません。ご祝儀は関係性や立場にもよりますが5〜10 万円が相場で、つまり10 名の親族を招く結婚式ならば必要な自己資金は50万円前後。ふたりでちょっとした海外旅行をする、それくらいの予算感ですね。

何にいくらかかるか、まず神社で挙式するのに支払う初穂料が5〜10 万円程度。ふたりの衣装・お仕度にかかるお金と写真や動画の撮影、もろもろの手配やサポート、大きいのは人数分の会食代で会場料金もかかります。

この食事代以外は人数に比例しないものが多く、家族だけでも、親戚や友人までお招きする少人数結婚式でも、自己資金で負担する額はじつはそこまで大差ありません。

衣装については、実際に見てみると、金額の差は一目瞭然。納得のいく衣装を選ぼうとするとプラン外のオプションになるケースもあり、そうとなると価格も上がります。プラン内で何をどこまで選べるか、内容をしっかりチェックすることをおすすめします。

「そんなにお金かけられないし、家族に負担をかけるのも悪いから」という理由で、挙式のみ、あるいは写真だけとお考えとしたら、ちょっと待ってください。

ご家族や親族の方のご祝儀は、会費ではなくお祝い。「式だけなので半額」ということにはなりません。そして、挙式に参列いただくとしたら、準備や移動に時間をかけて来てもらって20 分程度でお開きでは失礼。「この後は？」という話に、必ずなります。また、結婚式をしないとなると、お祝いをいただいた方々にどうやってお返しをするか？最初から、結婚式をしてお礼の気持ちを込めたおもてなしの場を用意しておく方が、お互いに気持ちよくハッピーな解決策になるのではないでしょうか。

結婚式は、大切な人と幸せな時間を一緒に過ごすこと自体に意味があります。必要最小限の関係者である家族に限らず、親御さんにとって大切な親戚づきあい、ふたりにとってお世話になった恩人や親友をお招きするのもアリです。どんな会にするかはおふたり次第。ちなみにコロナ禍以前と同じような披露宴や大人数のパーティをされる方も多く、参加者が増えることで、逆に予算的には考えやすくなる面もあります。

「みんなが集まるなら楽しい時間にしたい！」「自分たちなりのおもてなしをして感謝の気持ちを伝えたい」と考えられるふたりのご親族やお友達は、同じようにふたりの幸せを喜んでくださる方々。そのつながりは、お金にはかえられない価値です。

ご相談に来られる中には、「自分たちの結婚式のことで親にはお金の話をしにくい」と話される方もいらっしゃいます。これも、少し違うかもしれません。家族だけの結婚式の場合は特に、親御様の当事者意識は高くなり、たとえば七五三や成人式と同じように子育ての卒業式、「家族の行事」という意識が強いことが多いです。

結婚式について、何をどうして何をしないのか、予算を含めて情報は共有し、相談してから決めることをおすすめします。たとえば予算のことも親御さんには別の心づもりがあったり、また、ご両家で金銭感覚や招待したい人数に開きがあったりも珍しくありません。こうした親の考えや両家の違いについて把握することも、必要な結婚準備のひとつ。必ずしも親の期待どおりにならなくても、無理して両家均等でなくても、相談して良い落としどころを探ることが大切。当日を心配なく迎えられるだけでなく、先々必ず役立ちます。

家族だけの結婚式でも、大人数の披露宴でも、神社結婚式.jpではプロデュース料として8万円をいただいています。当日のことだけではなく、結婚式の準備段階からおふたりをサポートするための費用で、比較的お安い料金設定となっています。

プランナー料金をいただくことにより、神社結婚式.jpでは何度でも納得いくまで相談可能ですし、当日の挙式アテンドはもちろん、プロの司会者が入らない家族だけの食事会のときは、ご希望があれば進行役もお引き受けしています。「家族だけの結婚式に司会進行なんて必要？」とお考えかもしれません。しかし、両家が結婚式当日になって初めて顔を合わせるケースも最近は珍しくなく、よく知らない同士では会話も弾まずシーンとなってしまう場合も多いのです。そんなとき、結婚式に慣れたプロのサポートがあれば、安心感が違います。また、「家族だけなら自分たちで大丈夫」と思っても、実際には新郎新婦は自分のことだけで大変です。結婚式のプロが神社での挙式と食事会の手配も抜かりなく行うことで、おふたりとご家族は、かけがえのない時間を楽しむことに集中できます。